2018年7月21日

【業務効率化・Windows】「ファイル名を指定して実行」を簡単カスタマイズ!あらゆるファイル・フォルダ・アプリ・URLを“一瞬で”開く方法

Windowsの最強標準機能の一つ「ファイル名を指定して実行」は活用されているでしょうか?


実はこの機能、業務効率化にめちゃめちゃ役立つ機能です。
使いこなせば、あらゆるファイル・フォルダ・アプリ・URLをどこからでも簡単に、一瞬で開けるようになります。

以下、「ファイル名を指定して実行」の基本的な活用方法と、より便利に利用できるよう自由にカスタマイズする方法をご紹介いたします。
(Windows10での操作を想定して記載していますが、他バージョンのWindowsでもほぼ同様です。)


 基本編1) まずはここから!URLやファイルパスを一瞬で開く


Windowsキーを押しながらRキーを押すことで、「ファイル名を指定して実行」を開くことができます。

何か開きたければ、まずWindows+R!

これが業務効率化の基本動作です。


「ファイル名を指定して実行」を開いたら、URLやファイルパスを貼り付けてEnterキーを押すことで、それを一瞬で開くことができます。
以下にお試し用の例を挙げてみます。

例)URLを開く


  1. 以下のURL(当ブログのURLです)をコピー(Ctrl+C)してみてください。
    https://oshi-log.blogspot.com/
  2. Windowsキー+Rキーを押下して「ファイル名を指定して実行」を開き、上記1でコピーしたURLをペースト(Ctrl+V)し、Enterキーを押下してみてください。

どうでしょう?ブラウザで上手く当ブログが開いたでしょうか?

例)ファイルパスを開く


  1. 以下のファイルパスをコピーしてみてください。
    C:\Windows\
  2. Windowsキー+Rキーを押下して「ファイル名を指定して実行」を開き、上記1でコピーしたファイルパスをペーストし、Enterキーを押下してみてください。

どうでしょう?「Windows」フォルダが開いたでしょうか?
(注:「C:\Windows」フォルダが存在しないPCの場合は開きません。何でもいいので存在するファイルパスでお試しください。)

以上が超基本です。でもこれだけだとそこまで便利とは言えませんよね。
以下、活用すればするほど便利になっていきます。


 基本編2) Windows標準のアプリを一瞬で開く


Windows+Rで「ファイル名を指定して実行」を起動した後、特定の決まったキーワードを入力してEnterキーを押下することで、Windowsに標準で搭載されている以下のようなアプリ類を一瞬で開くことができます。

とても便利なので、慣れるとクセになります。
私はPCを使う日で、Windows+Rを使わない日は全くありません。

例えば、Windowsキー+Rキーを押下して「ファイル名を指定して実行」を開き、「notepad」と入力してEnterキーを押下してみてください。「メモ帳」が一瞬で開きます。

「calc」だと電卓が、「excel」だとExcelが、「control」だとコントロールパネルが・・・以下のように、Windows標準のあらゆるアプリやフォルダを一瞬で開くことができます。

自分がよく使うものを覚えておくと、かなり便利です。

割とよく使うコマンドの一覧

notepad:メモ帳
calc:電卓
mspaint:ペイント
excel:Excel
winword:Word
powerpnt:Power Point
msaccess:Access
outlook:Outlook
iexplore:Internet Explorer
wordpad:ワードパッド
control:コントロールパネル
cmd:コマンドプロンプト
powershell:Power Shell
regedit:レジストリエディタ
mstsc:リモートデスクトップ
taskmgr:タスクマネージャー
eventvwr:イベントビューアー
magnify:拡大鏡
appwiz.cpl:プログラムと機能
inetcpl.cpl:インターネットオプション
ncpa.cpl:ネットワーク接続  等々

その他、インターネットで調べるとマニアックなコマンドの一覧もいろいろ出てくると思いますので、興味のある方は調べてみてください。
(インストールされていないソフトウェア等はコマンドを入力しても開けません。)


応用編1)自分の好きなファイル・フォルダ・アプリを一瞬で開けるようにする


さっきまでのは「ファイル名を指定して実行」の普通の使い方ですが、ここからは応用編として、自分の好きなファイル・フォルダ・アプリを自由に開けるようカスタマイズする方法をご紹介いたします。

工夫次第で、毎日の作業がめちゃくちゃ効率化されますので、ぜひご活用ください!

例えばですが、Excelで作ったタスク管理表を「task」と入力するだけで一瞬で開けるようにしたり、マニュアル類を集めたフォルダを「manu」と入力するだけで一瞬に開けるようにしたり…といった感じです。

特に、深いフォルダ階層(例 C:\Users\sample\Documents\01_sample\001_test\test.docx みたいな)にあるにもかかわらずよく使うファイルを一瞬で開きたいとき等に、絶大な効果を発揮します。

カスタマイズ手順


ここでは、「C:\test\」フォルダ内にある「test.xlsx」を、「test」というキーワードで開けるようにする場合を例として、設定方法を記載します。
(ファイルやキーワードの部分は、自分が一瞬で開けるようにしたいものに読み替えてください。)

Windowsの細かい仕組みはわからなくても、以下の方法を単純に実施すればカスタマイズできます。

なお、以下の手順はファイルのショートカットだけではなく、フォルダのショートカット(手順1で「フォルダ」を右クリックしてショートカットを作成)やアプリのショートカット(手順1で何らかのアプリの実行ファイル(exeファイル等)を右クリックしてショートカットを作成) でも使えますのでお試しください。

  1. 「C:\test\test.xlsx」のファイルを右クリックして、「ショートカットの作成」をクリックする。
  2. 「test.xlsx - ショートカット」のようなショートカットファイルができる。当ショートカットファイルの名前を「test」に変更する。
    (ここで変更した名前がキーワードとなり、「ファイル名を指定して実行」に入力するものとなる。)
  3. 上記2で作成したショートカットファイル「test」を「C:\Windows\System32」フォルダの中にぶち込む。※
  4. Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「test」と入力してEnterキーを押下することで、test.xlsxがどこからでも一瞬で開く。

※ System32フォルダ内にはWindowsにとって大切なファイルがたくさんありますので、誤って他のファイルを消したりしないよう十分注意してくださいね。また、このフォルダがなかったり、ショートカットファイルを入れたけど開けるようにならないという方は、ちょっと専門的ですが以下のサイト等を参考に「環境変数」が通っているフォルダ内にショートカットファイルを入れてお試しください。
@IT「Windows 10でPath環境変数を設定/編集する」


応用編2)自分の好きなURL(サイト)を一瞬で開けるようにする


上記「応用編1」の手順を踏めば、あらゆるファイル・フォルダ・アプリが開けるようになるのですが、実は弱点があります。
それが、インターネット上のWebサイトのURLはショートカットを作成しても、ファイル名を指定して実行では開けないということです。

でも、よく見るWebサイト、仕事で毎日使うWebサイト等が一瞬に開けるようになると便利ですよね。
というわけで、「ファイル名を指定して実行」中毒者の私は我慢できず、直接URLを開けないのであれば、URLをブラウザで開く簡単なツール(コマンドファイル)を作って、そのツールのショートカットを使うことで間接的に開くという方法を利用することにしました。

以下、手順として当ブログのURLを用いていますが、このURL部分やキーワード部分(ショートカットファイルのファイル名)は一瞬で開きたい好きなサイトのURLやキーワードに置き換えてください。

カスタマイズ手順

  1. 任意の場所にtxtファイルを作成し、任意の名前(URL起動ツール等)をつけた上で、拡張子(.以降の部分)を「.cmd」とする。つまりこの例では、「URL起動ツール.cmd」のような名前をつける。
    すると「拡張子を変更するとファイルが使えなくなる可能性があります」的な警告メッセージが表示されるが、無視して「はい」を押下する。
  2. 上記1で作成したファイルを右クリックし、「編集」を押下する。編集画面に以下のコードをコピー&ペーストする。

    start https://oshi-log.blogspot.com/
    .
  3. ファイルを保存して閉じる。
  4. 上記3で保存したcmdファイルを右クリックし、「ショートカットの作成」をクリックする。

    あとは応用編1の手順と同様。
    .
  5. 上記4で作成したショートカットファイルの名前を「oshi」に変更する。
    (ここで変更した名前がキーワードとなり、「ファイル名を指定して実行」に入力するものとなる。)
  6. 上記5で作成したショートカットファイル「oshi」を「C:\Windows\System32」フォルダの中にぶち込む。
  7. Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「oshi」と入力してEnterキーを押下することで、当ブログがどこからでも一瞬で開く。

ぜひ上記手順のサンプルで作成した当ブログのショートカットはそのままにして、いつでもどこからでも「ファイル名を指定して実行」していただけると嬉しいです!笑


 おわりに


以上、「ファイル名を指定して実行」をフル活用する方法でした。

ひとつひとつの操作は(ファイル名を指定して実行を使わなくても)たいした手間ではないかもしれませんが、毎日のちょっとした作業の削減が積み重なることで、立派な業務効率化になります。

フル活用してみるとわかりますが、これ、本当にめちゃくちゃ便利です。
皆様にも業務効率化の効果を実感していただきたいと思いますので、ぜひともお試しください!