2018年9月29日

【記憶術】こんな曲は逆効果!音楽を聴きながら仕事・勉強するときの注意点


音楽を聞きながら勉強や仕事をしている人はけっこういますよね。

これは脳のメカニズム的には効率的なのか?逆効果なのか?

今回はその辺について記載したいと思います。


 仕事や勉強中に音楽を聴くことによる効果


ほとんどの人は、周りの雑音を消して自分の世界に集中するために音楽を聞いているかと思います。そういう意味ではたしかに効果的です。

カフェやレストランでは通常何らかのBGMを流していますが、あのBGMがあることで周りの人達の会話があまり気にならなくなっています。これを「マスキング効果」といいます。

たまにBGMの流れていない店もありますが、そんなときは検証してみてください。かなり周りの会話が耳に入ってきて気になるはずです。


また、以前「モーツァルト効果」というものが勉強法業界(?)で流行ったことがありました。

これは、モーツァルトの曲を聞いているとその独特のリズム・曲調から、一時的に頭が良くなる(IQが8ぐらい上がる!?)という実験結果が出たというものです。
ちなみにバッハの曲でもちょっと効果があったそうです。

実際にどこまで頭が良くなっているのかは??ですが、音楽によって気分が乗ってきたり、リラックスできたりといった効果もあります。


そんなこんなで仕事や勉強の際には音楽を聞いている人はそれなりにいらっしゃると思いますが、注意すべき点があります。


「脳のメモリ」を使う曲はNG


まず、仕事や勉強のBGMにする曲には歌詞がついていないものにしなくてはなりません。

歌詞は意味を持っているため、耳から聞こえてくると、自分としては歌詞を丁寧に聞いているつもりはなくても、無意識のうちにその歌詞の意味を認識しようと脳が働いてしまっています。
「言葉が(目や耳から)入ってきたら、意味を理解しなくてはならない」と脳は思い込んでいますので、歌詞も言葉ですから、自然と脳は働いてしまうのです。

そうなると、いわば「脳のメモリ」のようなものを歌詞の意味を処理することにある程度使ってしまいますので、仕事や勉強に割り振れるメモリが減ってしまい、記憶効率が下がってしまいます。

仕事や勉強の際には、歌詞のない曲(もしくは外国語で全く意味が理解できない、脳が理解しようと働きすらしない曲)を流すことをおすすめします。

また、歌詞はなくても、強い想い入れがある曲を流すのも良くありません。
この場合も脳のメモリを使ってしまうからです。


 逆に集中力が途切れる曲はNG


激しめの曲を流すとテンションは上がりますが、仕事や勉強への集中力は大幅に下がりますので、効率も下がってしまいます。
BGMもTPOに応じた使い分けが大切ですね。

また、音量もちょっと小さめの方がいいです。
小さすぎても上記のマスキング効果が薄れて集中力が下がってしまいますが、うるさすぎても集中力が途切れてしまいます。作業に集中しやすく心地よい音量を探ってみてください。


 まとめ


音楽は上手く使えば、仕事や勉強の効率を上げるツールになります。

一方で、上記のように作業効率アップには適さない音楽のジャンルや聴き方もあります。
また、比較的単調な仕事や勉強ををする際にはとても効果的な音楽であっても、勉強で難問を解くときには逆効果になる、といった実験結果もあるようです。

結局どうなのか難しい面もありますが、感覚を研ぎ澄ましながらいろいろ試してみて、自分なりに効率が上がる音楽・聴き方を探すのがいいと思います。