FP2級(2級FP技能士)に独学で合格したときの勉強方法を書き連ねておきます。
要した勉強時間は、電車内等の細切れ時間も含め、およそ9.5時間でした。
効率的な勉強法の検証も兼ねて、10時間以内の勉強で受験することを目安としていました。
ただし、あくまでFP2級の“試験”に合格することに特化した勉強法であり、真にFPの本質を理解するにはもっとコツコツ勉強した方がいいかもしれませんので、その点はご承知おきください(;^_^A
でも私はコツコツ勉強がめちゃくちゃ苦手なので、最小の労力でのギリギリ合格こそが芸術だと勝手に思ってますw
<受験時の前提条件>
- 独学
- FP3級には合格済み
- FP2級は初受験
- 金融分野の基礎知識はあり
使用した参考書・問題集
みんなが欲しかった! FPの問題集 2級・AFPのみ使用しました。
コンセプトは「過去問に始まり、過去問に終わる」です。
FPに限らずどの資格試験にも言えることですが、最も大事なのは過去問の分析・ヤマ張りと、過去問演習です。
「予想問題集」のようなものは不要です。(過去問をマスターした上で、余裕があるならやっても良いですが。)
過去問と予想問題では、天と地ほどの差があります。
「過去問はあくまで過去の問題なのでもう出ない、一方で予想問題は未来を予想しているものなので、こっちの方がいい!」
という信じられない声がたまに聞こえてきますが、ありえません。
予想問題はあくまで予想であり、過去問はリアルに出題されたもの、出題者の意図や傾向が詰まった宝の山です。
実際、全く同じ問題は出なくても、表現だけが変わった類似の問題や、過去問と問題はほぼ同じで別の選択肢が正解になるパターンが多数繰り返し出題されます。
過去問を数年分マスターしておけば、(超難関を除き)たいていの資格試験で合格点に達します。
…というわけで、過去問だけで構成されたこの問題集を選びました。
その他問題集を選ぶときのポイントとして、問題ページの裏ページに解答が載っている…という構成のものは避けます。
答えが見づらく、効率が悪いったらありゃしないです。
FP2級の勉強では、参考書は使いませんでした。
上記問題集の解答・解説が参考書の位置付けでした。
利用したアイテム
- オレンジのフリクションボールペン
オレンジのフリクションペン(パイロット)で書いた文字は、赤シートで隠すと消えます。間違っても書いても修正できるし、かなり便利な必須アイテムです。
- 赤シート
上記の問題集に添付されていたものを利用しました。
なければ赤透明の下敷きでもOKです。
- 3色のボールペン(緑・青・赤)
3色が1本にまとまっているものでも、1本ずつ用意しても構いません。
過去問の習得状況の管理に使います。詳細は以下の勉強法で記載します。
勉強方法
ポイントは、いきなり問題を解かず(そもそも参考書等で勉強していないのでほぼ解けない)、目次を覚えてから、解答を読むところから始めることです。
以下の①~④を、まずは午前試験について実施します。
午前試験の分が終わったら、午後試験について実施します。
(厳密には、午前試験の④に入る頃には、並行して午後試験の勉強を開始する。)
午前試験の知識があれば、後は出題方式・傾向さえ掴めば午後試験も解けるようになるためです。
①目次を覚える
目次、すなわちFP2級とはどんな分野で構成されているかの全体像をしっかり覚えます。記憶のマップを作る作業です。
FPに限らずどんな勉強でも、この後の記憶効率が全然違ってくるので、この目次を覚える作業は省略しないでください。
今後の勉強では、自分が今(マップの中で)どこにいるのか、どの分野の問題を解いているのか、常に意識していくことで、頭の中が整理され体系的に強固な記憶が出来上がっていきます。
②解答を読み、正解を記入していく
いきなり解答を見て、正解の選択肢をフリクションペン(オレンジ)で問題に丸付けしていきます。記述式であれば解答を書き込みます。
正誤問題であれば、フリクションペン(オレンジ)で間違っている箇所を正しく修正します。
ここで自分で問題を解こうとしないこと。
時間の無駄ですし、かえって間違った記憶が定着してしまうリスクもありますので。
書き込みながら、問題文と解答・解説を読み、何となくでいいので覚えます。
現時点では完全に理解していなくても大丈夫です。
③問題を解いていく
章毎に、赤シートで正解を隠しながら、問題を解いていきます。
ノートに答えを書いたりするのは時間の無駄なので不要です。
上記②においてフリクションペン(オレンジ)で記入したものがここで役に立ちます。
赤シートとの合わせ技で、ハイスピードで進めることができます。
ちょっと考えて分からない問題は、すぐにあきらめて不正解としてください。
考え込んでいると勉強のスピードが落ちてしまいますし、そもそも考えて分からないレベルでは試験本番で使い物にならないためです。
正解した問題は、3色ボールペンの緑で問題番号を斜線で消します。
間違えた問題には特に印は付けず、問題と答え(上記②でフリクションペンで書きこんだもの)を読んで何となく覚えます。
一つの章の問題をすべて解いたら、正解した数とパーセンテージを章の頭に緑字で記入しておきます。
これは、自分の試験勉強の進捗状況を定量的に管理するためです。
例えば、「リスクマネジメント」の章が全45問で、そのうち19問を解けたなら、「19/45(42%)」と緑字で章の頭に記入しておきます。
以上の作業を全章分繰り返します。
全章を1周したら、次は3色ボールペンの青を使って、2周目に入ります。
2周目では、1周目で解けた問題(緑の斜線が引かれている問題)は無視します。
「時間が経ったから、1周目では解けた問題でも、今はもう忘れてるかも…」という考えが頭をよぎりますが、この考えも無視しますw
完璧に解けなくても(全て覚えていなくても)、6割解ければ試験に合格できます。
何度も問題を解いていると、多大な時間を浪費してしまいキリがありませんので。
やり方は1周目(上記)と同様です。
解けた問題は今度は青の斜線で消していき、各章毎に正解した数とパーセンテージを青字で記入します。分子には緑の斜線で消しているものも含みます(積算します)。
例えば、「リスクマネジメント」の章が全45問で、そのうち19問は1周目に解けていて(緑)、2周目に追加で14問解けた(青)なら、「33/45(73%)」と青字で章の頭に記入しておきます。
この作業を全章分繰り返します。
その後、3周目を赤色を用いて繰り返します。
④ブラックリストの暗記
赤色でも消せていない相当苦手な問題、すなわち“ブラックリスト”は、細切れ時間等を用いて集中的に問題と解答を読み込みます。
赤色で消している問題(3周間違えた問題)もその次に苦手な問題のはずなので、忘れないよう読み込んでおきます。
試験当日
超直前まで復習を
試験当日の朝や昼休憩中に見たことは、なにしろ超直前なので、鮮明に記憶に残ります。「当日にはもう何をやっても手遅れ」と考えるのはあまりにももったいないです。
当日こそ最後の力を振り絞ってがんばってください。
ブラックリストや頻出問題を一通り復習しておくといいでしょう。
脳に栄養を
脳へエネルギー源のブドウ糖を供給するため、朝食・昼食では炭水化物系の食べ物やお菓子を摂取しておきましょう。水分は取り過ぎるとトイレに行きたくなるので適量で。試験中
試験中、わからない問題は考え込まず、カンでいいのでとりあえず回答します。解ける問題から解いていって、1点でも多く稼ぎましょう。(狙いは100点ではなく、あくまで60点以上)
最後に時間が余ったら戻ってきてじっくり考えられるよう、カンで回答した問題文の番号には○印などを付けておくと便利です。
以上、それではがんばってください!(^0^)/
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