2018年8月25日

【記憶術】受験生時代に編み出した恥ずかしい奥義「説明記憶術」


なにか物事を一時的に覚えたとき、そのまま自分の中で眠らせておくのはもったいない!
誰かにそれを説明(アウトプット)するだけで、長期的に記憶に残るようになります。

資格や受験勉強はもちろんのこと、スポーツや趣味などにも応用できる記憶術です。
以下でご紹介いたしますので、ぜひ効果を実感してみてください。

ちなみに、説明する相手がいなくても大丈夫。(なぜ!?)
当記事では、私が受験生時代に編み出した一人でできる奥義をお伝えいたします。


 説明することで記憶に残るのはなんで?


誰かに説明するために、どうやって説明しようかと考えているプロセスの中で、一時的に覚えた知識が頭の中で自然と整理されていくためです。

また、説明できない部分はどこなのかに気づくことができます。
説明できないということは理解できていない部分なので、その点を追加で調べたり誰かに聞いたりすることで、さらに実践的な知識となっていきます。

さらにさらに、誰かに説明したという体験が得られることで、記憶の種類の中でも長期的に残りやすい「エピソード記憶」にもなりますので、脳に定着するというわけです。


 奥義「説明記憶術」


・・・すみません、奥義にしてはショボい名前、かつ奥義というほど派手な技ではないかもしれません( ̄▽ ̄;)

が、かなり効果的な記憶術であることは間違いないので、ぜひお試しいただければと思います。

説明記憶術は、私が大学受験生だった頃に思いつきました。
受験生時代は勉強は大嫌いでしたが、なぜか勉強法や記憶術についてはマニアだったので、「説明することで記憶に残りやすくなる」という事実は知っていました。

とはいえ、自分の覚えたい分野について、ぜんぶ友達や家族に説明するわけにもいきませんでした。
覚えては周りの人に説明し、また覚えては説明する・・・これはかなりやばいやつになってしまいますからね。説明野郎です。


そこで私が受験生の当時に思いついたのが「説明記憶術」です。
方法は至ってシンプル、講師かなにかになりきって、参考書などを「自分に」説明しながら読むという方法です。

これ、かなり効果的です。


いったん軽く参考書を読んだ直後に自分にそれを解説し、また次の部分を読んでは解説し・・・というのを繰り返していきます。
一気に参考書を読むと疲れますし、記憶がごちゃごちゃになって整理しづらくなりますので、できるだけこまめに(自分から自分へ)解説を入れていくのがポイントです。

ただ単に参考書を読むだけだと普通の勉強(一人)になってしまいますので、しっかりと講師(自分)とかになりきって演じ切り、生徒(自分)に対して「説明」をする(二人分になる)ことも超ポイントです。


また、この説明記憶術、自分で読み・自分で話し・自分で聞くという目・口・耳を活用した記憶術になっていますので、脳のメカニズム(五感を活用するほど記憶は定着しやすい)の観点からも効果的な記憶術であると言えます。


周りに誰かがいるところで自分から自分に声に出して説明していると完全にあぶない奴ですので、そんなときはもちろん頭の中で自分に説明するようにします。

ただ、誰もいない自分の部屋などでは、声に出した方が効果です。
聴覚を刺激することができるからです。

また、「講師とかになりきって声を出す」という行為は自分しかいないとはいえだいぶ恥ずかしい行為ですが、その恥ずかしさがあるからこそ「エピソード記憶」になりやすくなる(長期記憶に残りやすくなる)というメリットもあります。
脳のメカニズムとして、「恥ずかしい」のような感情が伴う記憶の方が、圧倒的に定着しやすいのです。


 まとめ


以上、簡単にできてとても効果のある説明記憶術をご紹介いたしました。
説明記憶術が強力なのは、脳のメカニズム等も踏まえた以下のようなポイントを全て含んだ合わせ技だからです。

  • 説明プロセスの中で記憶が整理される
  • 理解できていない点を洗い出せる
  • 五感を活用できる
  • 疑似的なエピソード記憶を作り出せる
  • 感情が伴う

とにかく「恥ずかしい」のがたまにきずですが、その制約があるからこそ感情が伴い、記憶効率がアップしています。
資格や受験等で追い込まれている場合はもはや手段を選んでもいられませんので、ぜひ一度お試しいただき、効果を実感してみてください!